※与件文要約は割愛しています。
- 全体の振り返り
- 設問の読み取りの振り返り
- 第一問:C社の創業からの事業変遷を理解したうえで、生産技術面の特徴を(a)、営業面での特徴を(b)面に、40字以内でそれぞれ述べることを求めている。
- 第二問:C社の生産計画は計画期間中に変更されることが多い。C社社長は当社製品の納期に対する顧客の満足度を上げるためにも生産計画の精度を向上させたいと考えているが、そのための対応策を200字で具体的に述べよ。
- 第三問
- 設問1:「フリーデザインシリーズ」事業は、既存事業の営業先からの要望によって計画、検討されている。顧客からの要望に応え子に事業を推進するためには、C社の営業スタイルをどのように変えるべきか80字以内で提案せよ。
- 設問2:「フリーデザインシリーズ」事業を成功させるため、設計面の課題と生産面の課題を100字以内で述べよ。
- 第4問:「フリーデザインシリーズ」事業に対応するため、CAD/CAMの導入を考えているが、このCAD/CAM化はC社にどのようなメリットをもたらすのか140字以内で述べよ。
全体の振り返り
必ずしも線を引くことが有効ではないのではないか。線を引いていない箇所が見えなくなる。ただほかのブログでいろいろ検索したところ、二次受験者で線を引かない人は少ないように見える。TACのある有名な先生は、線を引くことが必ずしも有効ではない、とおっしゃっていた。事例1・事例2のほうで線を引くと、自分にとっては読み取りに非常に効果があったように思うが、事例3はそれほどでもない。これは、生産管理においてよく出る用語への理解がまだ足りていないから、ということも理由として考えられる。
読み取りがあっていても言語化がうまくできていないことが、この事例3においては多い。ここは理解を深めるためインプットを見直したい。
設問の読み取りの振り返り
第一問:C社の創業からの事業変遷を理解したうえで、生産技術面の特徴を(a)、営業面での特徴を(b)面に、40字以内でそれぞれ述べることを求めている。
自分の設問の読み取り:
~一貫した生産体制を強味として読み取る。~
生産技術面の特徴は、「一貫した生産体制」のよそが抜けていた。これまで過去問を解いた中において、生産管理の問題では、前提として一企業が設計から製造・加工まで一環して社内で対応できる体制を強味としてとらえることが多いと考察する。本文中に「仕上げ工程を備え、制御盤の筐体完成品の受注ができる企業として成長した」とあるが、まさに「一貫した生産体制だな」と読み取ったが、解答には含めず、「金属パネル工程、組み立て工程、仕上げ工程」の三つをもち、特に塗装技術について非常に高く評価をされている。としたが、一貫した生産体制といった要素も解答に入れるべきだったかと思う。
第二問:C社の生産計画は計画期間中に変更されることが多い。C社社長は当社製品の納期に対する顧客の満足度を上げるためにも生産計画の精度を向上させたいと考えているが、そのための対応策を200字で具体的に述べよ。
自分の設問の読み取り:
~計画は月次よりも日次、週次に~
言語化をもっと明確にコンパクトにするほうが良い。この設問の読み取りにおいて、与件文から「毎月中旬にX社から営業に入る」「OEM製品受注情報に、各営業担当者から提出される翌月分の「ビルトインシリーズ」の受注情報を加えて、翌月の納品計画を月末に製造部に渡す」「ただし、上旬分の生産計画は営業部との打ち合わせにより前月中旬に仮に作成し、正式な納品計画が届く月末に修正を加え確定の生産計画としている」とある。これらから読み取れること(まず、こんなに具体的に長く記載しているので、「ここはヒントに使ってくれよ!」というメッセージは読み取れました・・)は、月次で計画を立てている現状は好ましくない、タイムラグが発生しているということ。これを改善し、計画の見直しのサイクルを変更し日次・週次で計画を立てられるように改善するという読み取りは間違っていなかったが、そこまで言語化できていなかった。
第三問
設問1:「フリーデザインシリーズ」事業は、既存事業の営業先からの要望によって計画、検討されている。顧客からの要望に応え子に事業を推進するためには、C社の営業スタイルをどのように変えるべきか80字以内で提案せよ。
自分の設問の読み取りと振り返り:
設問としては「既存事業の営業先からの要望に応える事業」「営業スタイル」について制御がある。ここからヒントを探した。「外注加工についてカタログに含める」こちらについて読み取りができていなかった。根拠となるのは、与件文中の以下文章。
1.「この事業では、施主および設計事務所へのカタログを用いた製品紹介などの営業によってC社製品「ビルトインシリーズ」の採用を売り込み、建築工事時に工事会社と契約して納品している。」 →売り込み方、提案の仕方についての説明をしているのでヒントに。ただ、このヒントからすぐに「特注品は個別対応でカタログを活用していない」と見出すのは非常に難しい。この要素が抜けていた。
2.「この設計要員2名はX社との新規格品の設計浮いた早生、「ビルトインシリーズ」の設計開発、さらには顧客の要望で作成する「ビルトインシリーズ」を活用したオフィスレイアウト図の提案も担当するなど当社製品企画の中心である。」 →設計部の人がフロントに立っていくケースは、往々にして営業部での企画提案力が低いということを言いたいケースが多いのではないかと思い、ここも与件のヒントにした。
設問2:「フリーデザインシリーズ」事業を成功させるため、設計面の課題と生産面の課題を100字以内で述べよ。
設計面での課題
設計面の課題の読み取りが非常に難しかった。なぜか、それは与件文には設計面の課題のヒントが直接的には書かれていないのではないかと考察したから。ただ、「デザインを優先~」の文にヒントがあると感じた。つまり、デザインを優先しすぎて品種が多くなっており管理できていない、といったことを読み取った。参考の回答は、ここからヒントを得て、次の設問のCAD/CAMの導入につなげていた。そのつなぎこみを頭の中で組み立てるには、「CAD/CAMがどういうものなのか」といったことの理解がないと難しい。読み取りは間違っていないが、言語化が難しかった。
生産面での課題
外注加工の手配において、管理ができていないことがわかった。ここは、設計部の要因がこの外注加工と外注管理も行っていたが兼務のため適切に管理できていない→別部署で分けて管理する、という道筋で回答したが、そうではなくCAD/CAMに持って行ったほうがよかった。CAD/CAMの効果について理解が浅かったのだろうと思う。
第4問:「フリーデザインシリーズ」事業に対応するため、CAD/CAMの導入を考えているが、このCAD/CAM化はC社にどのようなメリットをもたらすのか140字以内で述べよ。
これについては、与件文からのヒントと、CAD/CAMがどのような効果をもたらすのかを理解して言語化ができることが重要である。インプットとアウトプットの違い、言語化の難しさが分かった問題だった。
一方で、読み取るべきヒントは誤ってはいなかった。以下の一文。
「金属パネル加工に使用している切断加工機及び曲げ加工機はNC化され、各加工機のオペレーターはデータを入力するスキルを持っている。」 →オペレータとか、データ入力とか、CAD/CAMとは真逆の属人的な特徴を持つので、これは改善すべきポイントのヒントになるとは読み取れた。
もう少し勉強しないと事例3は合格点が取れない。。頑張ります。
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