昨今、「労働生産性の向上」と、
どの会社も躍起になっていますね。
確かに、営業利益を上げるために、
コストダウンは必要です。
そのために、まずは人件費を下げる。
人件費を下げるためにはまず、無駄な残業をなくす!
私は、なんとも残業の多いIT企業で働いていますが、
月の残業時間は10時間にも満たないです。
「「業務量が多すぎて、どんなに早くこなしても、
残業時間なんて減らない!」
「残業するなという前に、
業務量を減らしてほしい!」
という意見も多く聞こえてきます。
実際、管理職の方など業務が多く、
与えられている業務
とても時間内に作業が終わらないという方も多いと思います。
国が施行する方策の中には、
経済活動、企業活動の実態が見えないまま机上の空論で数字だけを出して、
現状の問題点も把握せず、
無理やりな施策が繰り返されることがあるかと思います。
今の経済活動をキープすることは大変
ただ、嘆いてばかりいても始まりません。
だって、これから日本の社会は、若い人がどんどん減っていくのは止められないのですから。
若い人がどんどん減っていくということは、
つまり労働人口がどんどん減っていくということ。
労働人口がどんどん減っていくということは、
限られた労働人口の中で、
同じ業務量をこなしていかなければいけない。
将来的に、
今より日本社会が経済的に元気になるには、
本来であれば労働量にも投資しなければいけませんが、
現実問題、労働量は減るばかり。
同じ経済活動を維持していくだけでも大変なんです。
一人ひとり、同じ時間にかかる業務量を多くしていくのが必須だと思うんです。
終わりの時間を決める
私の所属する部署にも、
明らかに作業量は同じなのに、
想定よりもはるかに多く残業してしまう人と、
残業をせずにジャストタイムで帰る人と、
二種類の人がいます。
同じ業務量なのに、
この違いはなにか?
おそらく、「終わりの時間を決めているか否か」
だと私は思っています。
いつもいつもだらだら仕事してる人って、
くせになっているところもあるんです。
早くかえ
面白い話があります。
私の部署には、いつも夜中の2時まで残業している社員がいました。
その社員に支払う残業代も非常に高くついており、
経営陣も問題視していたほどです。
なんとか残業を減らさねばと、
部署を上げて、その人が抱えていた業務を40%ほど、他の社員で取り上げたのです。
そうすると。
早くかえるようになったか?
答えは、
NO。
その人は、今度は、
クオリティを上げて、
つまり、今まで自分が70%の出来具合でこなしていた業務を、
業務量が減ったのをいいことに、
今度はそれらのクオリティを上げて同じ時間だけ、
働くようになったのです。
いまお話したのは、私の会社でいつも残業ばかりする社員が、
仕事量を減らしても結局同じ時間だけ働き、残業時間が全く減らなかった例。
これ、パーキンソンの法則があてはまると思いませんか?
パーキンソンの法則については、こちら。
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
そう、
どれだけ業務量を減らしても、「いつまでに仕上げるか」があいまいだと、
結局、
その仕事をこなすために要する時間は減らないのです。
実例を通して、
同じ人間なのに、
「絶対に時間内に終わらせる」という、
たった少しの意識の違いが、こんなにも労働時間
に影響を与えているなんて、
不思議ですよね。
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