はい、では今日は事例Ⅱの振り返りをします。私はもともと、事例Ⅱについてはそんなに勉強せずとも得点取れたりするのですが・・
今日取り上げる平成27年度の過去問も、比較的取り組みやすい内容になっていました。
■-目次-■
全体的な振り返り
全体的な振り返りとしては、事例1としては問題の趣旨もとらえやすい問題で、非常に取り組みやすかったと思う。
設問の読み取りの振り返り
第一問:
(設問1)今後、B商店街はどのような顧客層をターゲットとすべきか。代表理事への提言内容を100字以内で述べよ。
ヒントを得た与件文:空地となっていた工場跡地に高価格で販売される構想マンションが多数開発され、構想マンション街が形成されつつある。そして2015年移行も構想マンションンお建築が計画されている。(図1は・・・・)
ここをヒントにしました。なぜかというと、設問文で明確に「ターゲット」を問うていて、では、「売上向上」を前提にターゲットを選定するには、近年近隣で増えている層に照準をリボるべきだと判断したからです。この判断は正しく、模範解答においても図1・図2から読み取ったターゲット層だということがわかりました。
実際に図2を見てみると、近年は、以前と比べて30年代の若い層(おそらく子育て層)が増えているのがわかります。このことからも、子育て世代の富裕層を中心にターゲティングするのが良いと判断しました。
(設問2)設問1で対応したターゲット顧客層向けに、新たにどのようにサービス業の業種を誘致すべきか。代表理事への提言内容を50字以内で述べよ。
子育て世代×サービス業、ということですぐに、「塾」だと判断し、この判断は設問の意図から外れていなかったようです。これまでなかったサービス業、ということで子供向け、さらには高所得者層向けとなると教育である可能性が高い、という仮説で教育サービスに至りましたが、この事例、この設問1の設定を間違えるとセットで間違ってしまうので、怖いですね。
(設問3)設問2で解答した業種の店とB商店街の主力である既存の飲食店とのテナント・ミックス(店舗の組み合わせ)の効果を最大化するために、個々の飲食店の店主たちはどのようなマーケティング戦略をとるべきか。助言内容を50字以内で述べよ。
これは、家具店、食器店、スポーツ用品店どれを選んでもよいようですが、助言内容を適切に書いていればどれを選んでいてもよいようですね。
では、何を書けばよいのか?どういった戦略のものであるべきかを考える際に書きたい、ヒントとしたいのが「競合である大手スーパーマーケット」がとりこぼしている顧客に響きそうな品揃えや販促面。そのように仮説を立てて与件文を見ていくと、「大手にはないこだわり・・・・」など。診断士の二次試験は、推論だけではなく、仮設を立てたとしても仮設を裏付けるなにがしかが絶対に与件文に記載されているものですね。この設問でいくとまさにこの部分かと思います。
第3問
(設問1)代表理事は、B商店街の魅力向上に向け、食品小売店の誘致が必要であると考えている。B商店街はどのような食品小売店を誘致すべきか。当該食品小売店のマーケティング戦略と合わせて、代表理事への助言内容を100字以内で述べよ。
食品小売の誘致が必要という前提のもと、どのような戦略の食品小売店を誘致すべきか問うている。業種は前提として決まっていて、どのような品揃えなのか、またどのような販促戦略を行う業者であるべきかを問うているのである。
ヒントにした与件文:
・大手チェーンにはない、こだわりの商品を販売する小売店に・・・・
・大手とのすみわけ・・
マーケティング戦略を問われたら、何をどのように売るのか、を中心に解答を組み立てます。
(設問2)
代表理事は、設問1で解答sいた食品小売店が長期にわたり商店街に定着するための誘致と連動した新規イベントを実施したいと考えている。どのような新規イベントを実施すべきか。期待される効果と併せて、代表理事への助言内容を100字以内で述べよ。
この設問においては、イベントを実施する前提で、どのようなイベントを実施すれば、顧客の定着や売上増加につながるか、といった視点で解答を組み立てればよいかと思います。
イベントに関する記載は与件文にあり、ある程度成功が見込まれたと記載されている部分もあるので、それらの方向性と合わせて、顧客定着や売上アップにつながる方向性の解答を組み立てるべきと思います。
私がヒントとした与件文は以下。
・長期的には、顧客と店主、店員が顔見知りとなり親しく会話を交わすような状態になることが理想であると考えている。
・アフターサービス(長く続くサービス)
つまり、長期的な関係性構築を狙ったものを軸にイベントの内容を組み立てられればいいと思います。事例Ⅱでありがちな、「産地めぐりイベント」や「料理教室」など。
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